HOME  絶滅に瀕するチョウ  絶滅危機の草原性チョウ類



No. 種名
写真 生息地・生息状況および生態など 保全状況など
1 チャマダラセセリ
絶滅危惧T類
北海道、本州、四国に分布。採草地などのシバ型草原に生息していたが、急激に減少。特に四国では絶滅寸前。幼虫の餌はミツバツチグリ、キジムシロなど
愛媛県:「愛蝶会」が保全活動を実施。
2 ホシチャバネセセリ 絶滅危惧T類
本州、対馬に分布。規模の大きいススキ草原や雑木林・農耕地周囲の草原に生息していたが草原環境の変化によって激減。幼虫の餌はオオアブラススキ。
3 タイワンツバメシジミ 絶滅危惧T類
本州、四国、九州に分布。本州では、和歌山県に分布していたが、すでに絶滅。四国では高知県に生息地が多かったが現在は絶滅寸前。九州でも各地で激減している。南西諸島産は別亜種とされるが、ここも絶滅寸前である。生息地は幼虫の餌となるシバハギの生える草地。
熊本県では、県条例で「特定希少野生動植物種」に指定されていたが、現在は解除されている。長崎・宮崎・鹿児島、各県でも保全の動きが進行している。
4 クロシジミ 絶滅危惧T類
本州、四国、九州に分布。規模の大きいススキ草原や雑木林周囲等の規模の小さいススキ草原に主に生息していたが、全国的に減少、すでに絶滅した県も多く、特に四国では絶滅状態である。ススキやコナラなどに産卵し、幼虫はクロオオアリの巣で生活する。
福井県大野郡和泉村:保護対象に指定されている。
5 オオルリシジミ 絶滅危惧T類
本州、九州に分布。クララの生える規模の大きい草原や農地周辺に生息していた。本州では、青森、岩手、福島、群馬の各県で絶滅し、残っているのは長野県のみ、九州では、大分で絶滅、熊本の阿蘇では保護され、比較的生息地が残っている。幼虫の餌はクララ。
長野県
堀金村:「安曇野オオルリシジミ保護対策会議」が保全活動を実施。
北御牧村:「北御牧のオオルリシジミを守る会」が保全活動を実施。
熊本県:県条例で「特定希少野生動植物種」に指定、生息地管理の実施。白水町、阿蘇町:天然記念物。
6 シルビアシジミ
(本土亜種)

絶滅危惧T類
本州、四国、九州に分布。河川敷や農地周辺のシバ型草原に生息していた。全国的に減少、すでに絶滅した県も多い。幼虫の餌はミヤコグサなど。
7 オオウラギンヒョウモン 絶滅危惧T類
本州、四国、九州に分布。シバ型の規模の大きい草原や農地周辺に生息していたが草原環境の変化によって激減。本州全域に生息していたが、現在は山口県の秋吉台のみ、四国では絶滅、九州では、自衛隊の演習場などを中心とした大規模な草原に現在見られる。幼虫の餌はスミレ。
熊本県:県条例で「特定希少野生動植物種」に指定。
8 ウスイロヒョウモンモドキ 絶滅危惧T類
兵庫・岡山・鳥取・島根・広島の各県に分布。規模の大きいススキ草原や農地周辺のススキ草原に生息していたが草原環境の変化によって激減。広島県で絶滅したほか各地で激減し、残っている場所は各県数ヶ所程度。幼虫の餌はオミナエシ、カノコソウ。
兵庫県:「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」  鳥取県:県条例で「特定希少野生動植物」に指定、「余戸ウスイロヒョウモンモドキを守る会」  島根県:「大田の自然を守る会」  岡山県−新見市:「日本鱗翅学会自然保護委員会草間台地のウスイロヒョウモンモドキ保護特別委員会」  上斎原村:「日本鱗翅学会自然保護委員会岡山県恩原高原ウスイロヒョウモンモドキ保護委員会」
9 ヒョウモンモドキ 絶滅危惧T類
本州に分布。湿性草原が主な生息地であり、湿地や大規模な草原、農地周辺の類似した環境に生息していたが草原環境の変化によって激減。現在残っているのは広島県のみ。幼虫の餌はタムラソウ、キセルアザミなど。
広島県世羅・賀茂台地:「ヒョウモンモドキ保護の会」
10 ヒメヒカゲ 絶滅危惧T類
本州および小豆島に分布。高標高地の乾燥草原や低地の湿性草原に生息。草原環境の変化や各種開発によって生息地の湿地や草原がなくなり、本種も急激に減少している。幼虫の餌はスゲ類。
広島県世羅・賀茂台地:「ヒョウモンモドキ保護の会」
11 アカセセリ 絶滅危惧U類
本州に分布。ススキ草原や農耕地周囲の草原に生息していたが草原環境の変化によって激減。幼虫の餌はヒカゲスゲ。
12 ツマグロキチョウ 絶滅危惧U類
本州、四国、九州に分布。河川敷や採草地、農耕地周辺に生息。伝統的な管理放棄や河川環境整備によって環境が変化し、現在は各地で激減、絶滅した県が少なくない。幼虫の餌はカワラケツメイ。
13 ヒメシロチョウ 絶滅危惧U類
北海道、本州、九州に分布。河川敷や採草地、農耕地周辺に生息。伝統的な管理放棄や河川環境整備によって環境が変化し、現在は各地で減少。特に中国地方は広島県のみに分布していたが絶滅した。幼虫の餌はツルフジバカマ。
広島県:県条例で「指定野生生物種」に指定
14 ミヤマシジミ 絶滅危惧U類
本州に分布。 河川敷や農耕地周辺に生息。伝統的な管理放棄や河川環境整備によって環境が変化し、現在は各地で減少。宮城、山形、東京、神奈川、石川など絶滅した県も少なくない。幼虫の餌はコマツナギ。
静岡県:「静岡昆虫同好会」
15 アサマシジミ 絶滅危惧U類
北海道、本州に分布。
長野県御代田町:天然記念物
16 ゴマシジミ 絶滅危惧U類
北海道、本州、九州に分布。採草地や農耕地周辺、湿地、高山等に生息。各種開発や草原の管理方法の変化によって環境が変化し、現在は各地で激減。ワレモコウに産卵し、幼虫はシワクシケアリの巣で有りの幼虫を捕食する。
岩手県:県条例で「指定希少野生動植物」に指定。
17 コヒョウモンモドキ 絶滅危惧U類
本州に分布。採草地、農耕地周辺に生息。草原環境の変化によって減少している。幼虫の餌はクガイソウ。
18 ウラナミジャノメ 絶滅危惧U類
本州、四国、九州、対馬、屋久島等に分布。採草地や農耕地周辺、湿地、河川堤防など様々な環境に見られる。草原環境の変化によって全国的に減少し、現在生息する場所は限られている。絶滅した県も少なくない。幼虫の餌はイネ科植物。

    写真提供:杉浦宗規、中村康弘、三輪成雄



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